人生100年時代を迎えた今、40歳以上の皆様にお伝えしたい重要な情報があります。
最新の医学により、特定のワクチン接種が認知症リスクを大幅に低下させることが観察されました。これは単なる感染症予防を超えた、新しい認知症予防戦略の始まりです。
「認知症なんてまだ先の話」と思われるかもしれませんが、実は脳の健康は40代から徐々に変化し始めます。アルツハイマー病の病理変化は症状が現れる20-30年前から始まっているとされており、予防に「早すぎる」ということはありません。
従来の認知症予防といえば、運動や食事、社会参加などが中心でしたが、今回ご紹介するワクチン療法は、これらに加えて実践できる画期的な予防手段です。
✓ シングリックス単独:18%の認知症リスク低下
✓ アレックスビー単独:29%の認知症リスク低下
✓ 両ワクチン併用:37%の認知症リスク低下
※18ヶ月間の追跡調査結果(2025年npj Vaccines誌掲載)
この数値は驚異的です。しかも、これらのワクチンは本来、帯状疱疹(シングリックス)や呼吸器感染症(アレックスビー)の予防が主目的。「一石二鳥」どころか「一石三鳥」の効果なのです。
興味深いことに、認知症予防効果を示したのは、どちらもAS01アジュバントという特殊な免疫増強剤を含むワクチンでした。研究者たちは「ワクチンそのものではなく、AS01アジュバントが認知症予防の鍵を握っている」と考えています。
つまり、AS01は脳を守る免疫システムを「賢く」活性化させているのです。
「根拠のない医療は行わない、根拠のある医療は積極的に提供する」
当クリニックでは、今回の研究結果を受けて、50歳以上の患者様に対してシングリックスとアレックスビーの接種を積極的にお勧めしています。これは単なる「流行」ではなく、科学的根拠に基づいた医療判断です。
費用について
これらのワクチンは高価となりますが、将来の認知症治療にかかる医療費や介護費用(平均で数百万円〜)を考えると、予防投資としての価値は計り知れません。
両ワクチン併用の場合:最大70,000円(公費負担対象者は48,000円)で、37%の認知症リスク低下が期待できます。
※公費負担の対象となるかどうかは、お住まいの自治体により異なります。詳細はお問い合わせください。
臨床経験の中で、多くの認知症患者様とご家族の苦悩を目の当たりにしてきました。「もっと早く予防できていれば」という思いを何度も抱きました。
今回の研究結果は、私たち医療従事者にとって大きな希望の光です。ついに、認知症に対して具体的で効果的な予防手段を患者様に提供できるようになったのです。
「健康な今だからこそ、未来の自分への最高の贈り物を」
認知症予防は、ご本人だけでなく、ご家族全体の幸せにつながります。10年後、20年後の「ありがとう」のために、今できることから始めませんか?
ワクチン接種をご希望の方、詳しい説明をお聞きになりたい方は、お気軽にご相談ください。お一人お一人の健康状態や生活環境を考慮した、最適な予防戦略をご提案いたします。
予約制となっておりますので、事前にお電話またはオンライン予約システムからご予約をお取りください。