患者さんのためのロカボ実践ガイド
- 食べて良い主食の量を知ろう -

ロカボとは

ロカボ(緩やかな糖質制限)は、1食あたりの糖質を20-40gに抑える食事法です。極端な制限ではなく、適度に糖質をコントロールすることで血糖値の上昇を穏やかにし、体重管理や血糖管理に役立ちます。

ポイントは「主食を半分にする」こと。これだけで無理なくロカボ生活を始められます。

血糖値変化グラフ

図1: 通常食とロカボ食における食後血糖値の変化比較
ロカボ食では血糖値の急激な上昇が抑えられ、より安定した血糖値推移を示します

「ロカボ・ハーフ」早見表

麺は半玉 / ご飯は60g / パンは6枚切り1枚 = 糖質25g前後
シチュエーション 推奨ポーションの頼み方・盛り方 実量めやす 糖質量
ラーメン店 半麺で ゆで麺 100-120g ≈25-30g
うどん店 半玉(小盛)」 ゆで麺 110-130g ≈23-26g
そば店 ざるそば ½枚 ゆで麺 130g前後 ≈25g
パスタ 乾麺 45g(普通の半分弱) ゆで後 110g ≈30g
定食・丼物 白飯 60g茶碗⅓弱、「ご飯かなり少なめ」 炊飯後 60g ≈22-26g
朝食・軽食 食パン 6枚切り 1枚 60g 26-30g
コンビニおにぎり ½個だけ食べる ご飯 50-55g ≈18-20g
寿司 にぎり 4貫 シャリ計 50g ≈18-20g
餃子 皮付き 3個まで ≈18-20g
お好み焼き 豚玉を ½枚シェア 焼き上がり ½枚 ≈30-35g

🔍 覚え方のコツ

具体的な行動例

外食での上手な注文方法

まとめ

ロカボ継続の鍵は 「主食の量だけ機械的に半分」にすることです。

6枚切り食パン・60gご飯・麺半玉という "25g糖質ユニット" を基準にしておくと、外食でも自炊でも瞬時に調整できます。

最初は物足りなく感じるかもしれませんが、2-3週間続けると慣れてきます。血糖値の改善や体重減少など、効果を実感できるはずです。

無理をせず、できる範囲から始めましょう。

さく内科クリニック 院長より

※ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にご相談ください。