ストレス耐性は「メンタルの強さ」ではない
腸内環境で決まる

――心が疲れた時こそ、今日から始められる確実な方法――

1. 腸が整えば、脳は落ち着く

私たちの腸には100兆個以上の細菌が棲み、酪酸などの腸の善玉菌が体に良い成分(短鎖脂肪酸)を作ります。これらが脳と腸をつなぐ神経(迷走神経)や免疫の仕組みを通じて脳に届き、心を安定させる脳内物質(セロトニンやドーパミン)の働きを良くします。

体に良い成分を作る善玉菌が少ない人ほど、うつ症状やストレス反応が強いことが繰り返し報告されています。

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2. ビタミンDは「腸と心」の栄養素

ビタミンD血中濃度が30 ng/mL未満の中高生では過敏性腸症候群(IBS)とうつ症状が約1.5倍。ビタミンDのサプリメント補充で腹痛も生活の質(QOL)も改善した研究があります。

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3. 睡眠は充電する時間

多くの研究をまとめた結果では、睡眠の質を高めるだけでストレス指標が大幅改善。しかも「睡眠が改善するほど、メンタルの回復も大きくなる」という比例関係でした。

良質な睡眠は、ストレス耐性・回復力を高めて、不安・うつ症状を減らすとも報告されています。

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4. 血糖の乱高下をやめる

血糖値を急激に上げる食品(白米、パン、お菓子など)は血糖値の乱高下を起こし、自律神経と体の炎症を悪化させます。血糖値の上がりにくい食事は、気分の落ち込みと疲労感を大幅に減らすことが証明されています。

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メッセージ

ストレスは「あなたが弱い」せいではありません。
腸・ビタミンD・睡眠・食事という"可変の4ピース"を揃えば、脳は必ず応えてくれます。
今日の小さな一歩が、明日の大きなストレス耐性・回復力につながります。「もう無理かも…」と思った瞬間こそ、生活を整える最大のチャンスです。
私たちと一緒に、"腸発"のストレス対策を始めましょう。
小さな行動こそ、最強のストレス耐性サプリです。

📚 参考文献

  1. Zhang L, et al. Short-chain fatty acids and depression: a review. Neurochem Int. 2024.
  2. Mahmood Z, et al. Vitamin D supplementation in adolescents with IBS improves symptoms and quality of life. Clin Nutr. 2024.
  3. Scott H, et al. Improving sleep quality leads to better mental health: meta-analysis. Sleep Med Rev. 2024.
  4. Wong C, et al. Chronotype, sleep, and resilience: mediation analysis. Sci Rep. 2024.
  5. Huang J, et al. Carbohydrate quality and mental health outcomes. Nutrients. 2025.
  6. Davis M, et al. Bifidobacterium longum 35624 for pediatric IBS: RCT. J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2024.