――心が疲れた時こそ、今日から始められる確実な方法――
私たちの腸には100兆個以上の細菌が棲み、酪酸などの腸の善玉菌が体に良い成分(短鎖脂肪酸)を作ります。これらが脳と腸をつなぐ神経(迷走神経)や免疫の仕組みを通じて脳に届き、心を安定させる脳内物質(セロトニンやドーパミン)の働きを良くします。
体に良い成分を作る善玉菌が少ない人ほど、うつ症状やストレス反応が強いことが繰り返し報告されています。
ビタミンD血中濃度が30 ng/mL未満の中高生では過敏性腸症候群(IBS)とうつ症状が約1.5倍。ビタミンDのサプリメント補充で腹痛も生活の質(QOL)も改善した研究があります。
多くの研究をまとめた結果では、睡眠の質を高めるだけでストレス指標が大幅改善。しかも「睡眠が改善するほど、メンタルの回復も大きくなる」という比例関係でした。
良質な睡眠は、ストレス耐性・回復力を高めて、不安・うつ症状を減らすとも報告されています。
血糖値を急激に上げる食品(白米、パン、お菓子など)は血糖値の乱高下を起こし、自律神経と体の炎症を悪化させます。血糖値の上がりにくい食事は、気分の落ち込みと疲労感を大幅に減らすことが証明されています。